削除依頼・投稿者の特定
5ちゃんねるや2ちゃんねるなどへの
悪質な書き込み削除のご相談は弁護士へ
弁護士コラム
過去に出演したアダルト動画については、一定の要件を満たす場合には、削除や販売の差し止めを求めることが可能です。
AV新法では、過去に出演したアダルト動画であっても、以下のいずれかの要件を満たす場合には、AV作品の削除や販売差し止めを求めることができます。
また、プロバイダにAV作品の配信停止を申し出た場合、通常であれば、プロバイダから情報発信者への削除同意照会に7日間かかるところ、AV新法では2日間に短縮されるため、迅速に削除することが可能になりました。
弁護士に依頼して、アダルト動画を削除する場合には、以下のような流れになります。
① 弁護士に相談・依頼
ご自身が出演するアダルト動画の削除を希望する場合には、まずは弁護士に相談します。
依頼する場合には、弁護士から事前に費用の見積もりが提示されますので、それに納得された場合には、正式に依頼となります。
なお、弁護士に相談・依頼する場合には、以下のような費用がかかります。
② メーカー・販売業者や動画サイトに削除を求める書面送付
依頼を受けた弁護士は、依頼から数日~2週間程度で、メーカー・販売業者や動画サイトに対して、アダルト動画の削除を求める書面を送付します。
③ 削除請求の交渉
書面が届いた後は、AV新法による削除対象であることをメーカー、販売業者、動画サイト側に伝え、削除請求の交渉を行っていきます。
④ 削除完了
メーカー、販売業者、動画サイトがアダルト動画の削除に応じてくれた場合には、事件は解決となります。解決までの期間は、事案にもよりますが、数日~数週間程度が目安です。
1章で出演したAVの削除は可能であることはお伝えしましたが、では、このAV新法という法律はなぜできたのでしょうか? 背景や理念を説明していきましょう。
AV出演に関しては、以前から以下のような被害が訴えられていました。
このようなAV出演に関する深刻な被害が社会問題となっていることを受け、AV出演契約の被害を防止して、被害者を救済する目的で制定された法律がAV新法です。
成人年齢の引き下げに伴い、18歳~19歳の出演者がAV作品に出演させられる被害の増加が懸念されることから、議論が始まってからわずか1か月半の間で制定されました。
AV新法により、AV作品への出演者の権利が保護され、自己の意思により出演を決定することが可能になりました。
AV新法では、AV出演者の権利や利益を保護するためにさまざまな制度が定められていますが、重要なポイントとしては、主に以下の3つが挙げられます。
過去に出演した作品を削除したいという希望だけでなく、直近でアダルトビデオの出演契約をしてしまった方も、AV新法により救済される可能性があります。
AV出演契約を締結する場合には、AV作品ごとに契約をしなければなりません。出演するAVが特定されていない場合には、無効になります。
また、AV出演契約は、書面または電子契約書などで締結し、すみやかに交付しなければなりません。契約書には、以下の項目が記載されている必要があります。
さらに、AV出演契約締結時には、契約書のほかに、説明書面を交付して、AV出演契約の内容を丁寧かつわかりやすく説明しなければなりません。
AVの撮影は、出演者が契約書や説明書面の交付を受けた日から、1か月間は撮影することができません。当事者間の合意により、この期間を短縮したとしても、それは無効です。
また、AV作品は、すべての撮影が終了した日から、4か月間は公表することができません。
このように契約後の撮影禁止期間と撮影終了後の映像公表禁止期間が設けられたことで、
出演者の安全の確保と事前に映像の確認ができますので、望まない作品が公表されることを防止できます。
出演する作品を特定しない契約や、契約解除を申し出た出演者への損害賠償を定めた条項は無効です。先ほど申し上げたように、書面交付義務や説明義務違反があった場合にはAV出演契約を取り消すこともできます。
また、AV撮影に同意していたとしても、AV作品が公表されてから1年以内であれば、無条件でAV出演契約を解除することができます。契約を解除したとしても、出演者が損害賠償などの負担を負うことはありません。
ここまで出演したAVの動画を削除できること、新しい法律ができて出演者の保護が強化されたこと、直近のAV出演も取り消しができることをお伝えしました。この法律に基づき自身でメーカーなどと交渉することは可能です。しかしながら、弁護士に相談すれば、以下のとおり4つのメリットがあり、より安全にストレスなく、AV出演のトラブルを解消することができます。
軽い気持ちでAV作品に出演したことを後悔している方もいるかもしれません。AV新法の制定により、契約に無効・取り消し事由がなかったとしても公表から1年以内であれば、無条件で解除することができます。また、契約時に書面交付や説明がなかった場合には、1年を経過していたとしても契約を取り消すことができます。
どのような解決方法を希望するかは、お客さまによってさまざまですので、相談を受けた弁護士が丁寧に事情をお伺いしたうえで、最適な解決方法をご提案いたします。
お客さま自身で交渉をすると、メーカーなどから脅されたり、違約金を請求されるなどして、映像の削除に応じてもらえないだけでなく多大な精神的ストレスを被る可能性があります。
弁護士に依頼をすれば、お客さまの代わりに、弁護士がメーカー・販売業者や動画サイトとの交渉を行うことができますので、そのような精神的ストレスは大幅に軽減されます。また、法的根拠に基づき交渉を進めることで、契約の解除や映像の削除など希望する解決方法を実現できる可能性が高くなります。
AVに出演したという事情は、他人には相談しづらい内容です。しかし、弁護士には、守秘義務がありますので、弁護士に相談した内容が外部に漏れることはありません。相談したからといって依頼が必須というわけではありませんので、まずは気軽に弁護士に相談してみてください。
AV新法では、違反者に対して罰則が設けられていますので、悪質なAV業者やサイト管理者に対しては、刑事告訴も検討しましょう。弁護士であれば、刑事告訴のお手伝いもできますので、安心してお任せください。
AV出演契約の被害を防止して、被害者を救済する目的で、新たにAV新法が制定されました。AV新法により、同意のない動画販売や公表を止めることができるようになりましたので、AVに出演したことを後悔している、過去の作品を削除したいという方は、まずはベリーベスト法律事務所までご相談ください。
ベリーベスト法律事務所は、北海道から沖縄まで展開する大規模法律事務所です。
インターネット上の誹謗中傷や風評被害などのトラブル対応への知見が豊富な削除請求専門チームの弁護士が対応します。削除してもらえなかった投稿でも削除できる可能性が高まります。ぜひ、お気軽にご相談ください。
※記事は公開日時点(2024年04月09日)の法律をもとに執筆しています