書き込み削除の方法 ウェブフォームなどからの削除依頼

ウェブフォームなどからの削除依頼

昨今、インターネットの普及によって、誰もが簡単にさまざまな情報へアクセスできる時代となりました。個人がスマートフォンやSNSを利用し、社会全体に対して情報を発信する風景も日常的にみられるようになりました。

このようなインターネット社会の弊害として、ネット上での誹謗中傷の数も増加しています。そして、ネット上で誹謗中傷を受けた人はさまざまな損害を被ることとなります。
個人の方であれば、不快感を感じることはもちろんのことですが、個人が特定できる形で誹謗中傷を受けた場合、会社や学校等自分が所属する団体にて悪い噂が流される可能性や、就職活動や結婚等に影響を及ぼす可能性もあります。
また、企業についていえば、商品やサービスについて誹謗中傷がなされた場合は、それによって売り上げが低下する可能性があり、また、「ブラック」「パワハラ」など社内の労務管理体制についてあることないことを書き立てられた場合は、会社の評判が大きく低下するなどして、優秀な人材の確保に支障をきたす可能性も生じてきます。

ネット情報の本当の恐ろしさは「拡散」されやすいところにあります。ツイッターなどのSNSで誹謗中傷の内容が拡散されれば、あっという間に情報が広がり、拡散された情報が日本中の人の知るところになるケースも少なくありません。ネット上で誹謗中傷を受けた場合には、いち早く誹謗中傷情報を削除する必要があります。

ネット上の誹謗中傷を削除する方法としては、書き込みがなされたサイトのウェブフォームを利用して管理者に削除依頼をする方法や、一般社団法人テレコムサービス協会が作成したガイドラインに従ってサイト管理者に削除要請をする方法、裁判所に仮処分の申立てをする方法等が主として考えられます。
以下では「ウェブフォームを使った削除の方法」についてご説明します。

ウェブフォームを使った削除の
方法概要

誹謗中傷の書き込みや口コミを削除する方法として、誹謗中傷がなされたサイトのウェブフォームから、当該サイトの管理者へ削除の要請をする方法があります。このウェブフォームからの削除要請は、誹謗中傷を受けた本人でも行うことができます。
ここでいうウェブフォームとは、各サイトに用意されている、削除申請用フォームです。たとえば5ちゃんねるなどのネット掲示板やツイッターなどのSNSでは「不適切な投稿」「サイトのガイドラインに違反する投稿」があったときに「通報」などによって投稿を削除させることができます。
比較的大きなサイトであれば、専用の削除用フォームが用意されていることが多いのですが、小さなサイトでは、専用の削除用フォームが用意されておらず、削除依頼を個別のメールでしか受け付けていないことが多いです。

自分でウェブフォームから削除依頼する場合の手順

自分で削除依頼するときには、まずは対象サイトで「削除依頼フォーム」を探しましょう。たとえばツイッターであれば右上の「∨」のような記号をクリックすると「ツイートを報告」という表示が出てくるので、そちらからツイッター社へ削除依頼できます。その他のサイトでも、専用の削除依頼フォームのページが用意されている場合があります。削除依頼フォームがあれば、それを立ち上げて必要事項の入力・送信すれば削除依頼できます。そういった機能がなければ「お問い合わせ」「ご質問はこちら」などのページを探しましょう。メールアドレスが記載されている場合、そちらに直接送っても大丈夫です。

自分で削除依頼するときには、「どの投稿が問題なのか」「なぜ削除の必要があるのか」をしっかり説明する必要があります。
どの書き込みによって、どういった権利が侵害されているのか、そのサイトの規約のどういった部分に抵触するのか等を具体的に記載しないと、サイト側は削除に応じてくれません。たとえば「名誉毀損(きそん)」を理由に削除を求める場合、当該書き込みが、請求者の社会的評価を低下させるものでなければならないとされています。そこで、削除依頼を行う際には、当該書き込みがどのように請求者の社会的評価を低下させるのかについてしっかりと説明してあげる必要があるのです。

各媒体(サイト) お問い合わせ先 一覧

自分で削除依頼するメリット

費用がかからない

削除フォームからの削除依頼は無料で行うことができます。したがって、自分で削除依頼する場合、一切費用がかかりません。

スピーディーかつ簡単に解決できる

自分で削除依頼することによって、弁護士等の専門家へ相談に行くというプロセスが省かれるため、早期に行動することが可能となります。削除申請をしてから、実際に削除がされるまでの期間は、サイトによって異なりますが、一般的にネット掲示板などでは「3日以内に対応」と書いてあるものが多く、遅れても1、2週間のうちには削除してもらえるケースが多数とおもわれます。自分で削除依頼フォームを使って送信するだけなので、スピーディーかつ簡単に解決できる可能性があります。

自分で削除依頼するデメリット

対応してもらえない可能性がある

自分で削除依頼するデメリットは「対応してもらえない可能性が高い」ことです。削除依頼を行ったとしても、当該書き込みを削除するかどうかの最終的な判断は、サイトの管理者に委ねられています。そのため、削除依頼を行ったとしても「ガイドラインに違反していない」「法的な権利侵害があるとまでは認められない」などの理由で要請が認められない例が少なくありません。

放置されるリスク

自分で削除依頼をした場合、サイト側から何の返答もなく放置されるケースがあります。これは弁護士などの専門家が削除依頼した場合でも生じうる事態ですが、弁護士からの削除依頼であれば、サイト運営者も、後々裁判沙汰になる可能性を考えることになるため、一般の方の削除依頼に比較して、放置される可能性は低くなると思われます。

投稿者の特定はできない

自分で削除依頼をした場合、投稿者の特定はできません。投稿者を特定して損害賠償請求など行うには、基本的に、発信者情報開示請求という裁判手続きを取る必要がありますが、この手続きを一般の方が行うことは困難です。したがって、投稿者の特定を行うためには、弁護士に依頼する必要があります。

削除代行業者に削除を依頼する場合

削除代行業者とは

ウェブフォームを使って削除依頼にしても、自分で削除依頼をするのではなく、「削除代行業者」を利用するというパターンがあります。削除代行業者とは、本人の代わりに誹謗中傷の口コミや書き込みの削除対応を行う専門業者です。

削除代行業者は「非弁」で違法の可能性

削除依頼業者による削除要請は「違法」である可能性が高いため注意が必要です。日本には「弁護士法」という法律があり、簡単にいうと、報酬をもらって本人の代わりに法律行為をして良いのは弁護士のみという規定が定められています。弁護士以外の人間が報酬をもらって他人の法律事務を行うのは「非弁行為」という違法行為にあたります。
2017年2月20日、東京地方裁判所でも削除代行業者による削除代行行為が「非弁行為」と判断されており、削除代行業者と依頼者との契約も「無効」とされています。こういった判決を受けてか「削除代行業者からの要請は受け付けない」というサイトもあるようです。

削除代行業者は高額

業者にもよりますが、削除代行業者の料金体系は高額であることが多いです。

特設ページ

弁護士に削除を依頼する場合

弁護士に誹謗中傷の削除を依頼し、依頼を受けた弁護士に、代理人として、当該サイトのウェブフォームを使って削除依頼を行ってもらう方法もあります。

弁護士に依頼するメリット

削除の必要性を説得的に説明できる

上述したとおり、削除依頼をするときには、どのような書き込みが、どのような権利侵害を行っているのかについてきっちりと説明する必要があります。ここでいう権利侵害は名誉毀損や肖像権侵害等、法的な権利侵害を意味します。弁護士は法律の専門家になりますので、このような説明をサイト管理者に対してしっかりと行うことができるため、結果としてサイト運営者側が削除に応じる可能性が高くなります。

削除依頼の方法がわからないときに助かる

自分で誹謗中傷の投稿を削除してもらおうとしたとき「どのようにすればわからない」方が多数いらっしゃいます。専用の削除依頼フォームや問い合わせ先のメールアドレスを見つけられない方もいますし、フォームのどの部分に何を書けば良いかわからない方もおられます。
そのようなとき、弁護士に依頼すれば弁護士が状況に応じた最適な方法で削除依頼を出すので効果的かつスピーディーに対応できます。ただし、インターネット上の誹謗中傷問題は、比較的新しい分野の問題といえるため、弁護士であればだれも対応できるものでもありません。弁護士に相談される際は、インターネット上の誹謗中傷問題を取り扱える弁護士かどうかまず確認してから相談するようにしましょう。

自分で申請して受け付けてもらえなかった場合にも有効

自分で一度削除依頼フォームや問い合わせ機能を使って削除を要請したが、対応してもらえなかったようなケースであっても、弁護士がきちんと削除要請すればサイト側が応じる可能性もあります。弁護士名で削除要請が来ると、サイト側がより慎重・真剣に対応するものです。
自分で削除依頼して受け付けてもらえなかった場合でも、あきらめずに弁護士までご相談ください。

投稿者の特定も可能

自分で削除依頼をした場合、たとえ削除に応じてもらうことができても投稿者の特定はできません。しかしそれではまた同じ嫌がらせが繰り返されるおそれが高くなります。
弁護士に依頼すると、誹謗中傷投稿の削除だけではなく投稿者の特定(発信者情報開示請求)も場合によりますが行うことができます。誹謗中傷を行った相手が判明すれば、名誉毀損等を理由として損害賠償請求を行うことが可能となりますし、今後同様の書き込みを行わないよう弁護士を通じて、投稿者へ警告することもできます。

このような方は、今すぐ
弁護士へご相談ください
  • 自分で削除依頼してみたけれど、削除してもらえなかった
  • 誹謗中傷の投稿をされたサイトの削除請求窓口がわからない
  • 風評被害が発生して困っているので、とにかく早く削除してもらいたい
  • 誹謗中傷を行っている投稿者を特定したい

インターネット上の誹謗中傷は年々増加しており、現代では、だれもが被害者となる可能性のある問題といえます。
万が一被害にあってしまった場合には、適切な方法で早期に対応することが、問題の早期解決、二次被害の防止に繋がります。
上記のようなトラブルでお困りであれば、まずは一度ベリーベスト法律事務所までご相談ください。あなたのお悩みや状況に応じた最適な方法をご提案させていただきます。

2020年1月現在の各サービスお問い合わせ先(外部サイト)です。リンク先のURL、お問い合わせ窓口が変更になる可能性もございます。ご了承ください。

インターネット掲示板

2ちゃんねる

【重要削除対象専用】
http://macaron.2ch.sc/saku2/index2.html

【通常削除】
http://macaron.2ch.sc/saku/index2.html

5ちゃんねる

https://qb5.5ch.net/saku2ch/

爆サイ

【削除依頼に関して】
https://bakusai.com/areatop/acode=3/

「各スレッド及びレスが表示されている画面の最下部に削除依頼フォームがございます。そこから依頼して下さい。」と記載されています。

ホストラブ

http://news.hostlove.com/delete/form.cgi?a=kanto

V系たぬき板/雑談たぬき板

http://contact.2ch2.net/?guid=on&m=done

口コミ・レビューサイト

価格.com

https://ssl.kakaku.com/help/inputform.asp?cd=2250&type=3

食べログ

https://tabelog.com/help/infelicity

転職会議

【2ch掲示板まとめに掲載されている記事を削除したい】
https://info.jobtalk.jp/contact/new

【開示等受付窓口】
https://info.jobtalk.jp/policies/privacies

Rakuten みん就

https://www.nikki.ne.jp/d1/support_mail_del_form/

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)

Twitter

下記ページから「嫌がらせ」や「個人情報」等、該当を選んで通報してください。

https://help.twitter.com/forms

Instagram

「公開したくない写真を無断でシェアされた場合、どうすればいいですか。」ページに記載されています。

https://help.instagram.com/1769410010008691?helpref=search&sr=75&query=%E5%89%8A%E9%99%A4%E4%BE%9D%E9%A0%BC

Facebook

【通報する】
https://www.facebook.com/help/263149623790594

動画配信サイト

YouTube

【プライバシー侵害の申し立て手続き】
https://support.google.com/youtube/answer/142443

【著作権を侵害したコンテンツに対する削除通知の送信】
https://support.google.com/youtube/answer/2807622?hl=ja

TikTok

TikTok画面より「報告」する。または下記にお問い合わせ先メールアドレス記載されています。

https://www.tiktok.com/legal/terms-of-use?lang=ja

↑「他のユーザがアップロードした情報やコンテンツに苦情の申立てを行う場合は、こちらまでご連絡ください」の箇所に記載されています。

ブログサイト

ameblo

【権利者向け窓口】
https://cs.ameba.jp/inq/inquiry/right

【削除請求(送信防止措置の申出)】
https://helps.ameba.jp/faq/others/delete_info/post_533.html

ライブドアブログ

【ブログ記事の削除依頼】
http://help.blogpark.jp/archives/cat_50053185.html

FC2ブログ

【不適切サイト報告・異議申し立てフォーム】
https://form1ssl.fc2.com/form/?id=49541

【著作権侵害に関する申し立て】
https://form1ssl.fc2.com/form/?id=458807

Seesaa

【権利侵害等を理由とした送信防止措置依頼等について】
https://faq.seesaa.net/article/422864646.html

お役立ち情報

弁護士Youtuber × 削除請求チーム 誹謗中傷の削除請求について動画で解説! どっちに頼めばいいの 削除代行業者と弁護士の違い 用語集 削除請求の知識を学ぼう