弁護士コラム

  • 誹謗中傷・風評被害
    個人
    公開日:2020年02月06日
    更新日:2020年10月15日
    爆サイに誹謗中傷コメントを書き込まれたら? 対処法を解説
    爆サイに誹謗中傷コメントを書き込まれたら? 対処法を解説
    匿名で書き込みや閲覧が可能な掲示板サイトと言えば5ちゃんねるが有名ですが、ほかにも掲示板サイトは数多く存在しています。
    その中でも、全国の多くの人が利用しているのが「爆サイ」でしょう。

    たとえばグーグルやヤフーなどの検索エンジンで「爆サイ 地域名」と検索すると、その地域の雑談掲示板がヒットします。ページを開くと、「◯◯高校卒業生」や「■■市の良い店」などのように、地域のさまざまな話題について意見が交わされているのが分かります。身近な話題が多く楽しい反面、誹謗中傷なども多いため、自分のことが特定されるような書き込みをされてしまった場合は、早急に削除してもらう必要があります。

    本コラムでは、ベリーベスト法律事務所の弁護士が「爆サイ」に書き込まれてしまった際の削除依頼の方法や、注意点を解説していきます。

画像の出典:爆サイ.com

1、地域に特化した掲示板サイト「爆サイ」とは

「爆サイ」と呼ばれることが多い「爆サイ.com」は、令和元年9月時点で総投稿数が5億件を超えている超大型の掲示板サイトです。
掲示板サイトと言えば、パイオニア的な存在である「2ちゃんねる(現在では5ちゃんねる)」が有名ですが、爆サイも同様に匿名で自由に書き込みができます。
爆サイの特徴的な点は、地域に特化していることでしょう。大都市に限らず地方の都市ごとにページが整理されているため、地域のさまざまな情報交換やコミュニティーづくりに役立っています。

カテゴリの分類も、グルメやショッピングなどのお役立ち情報から、水商売や性風俗などのアンダーグラウンドな情報まで、幅広いニーズに応える情報が掲載されています。

2、爆サイは誹謗中傷が多い

爆サイは、ほかの掲示板サイトと比較すると地域性が高く、ローカルニュースに関する話題が取り上げられやすい傾向があります。
そのため、近隣住人や職場の人間関係の不満などが投稿されるなど、特定の個人に関する話題にコメントが集中する「炎上」が起こりやすくなっています。
また、爆サイには「お水(水商売)」「風俗」「不倫」といったカテゴリが存在するため、書き込みの標的になってしまった当事者にとっては、不都合な内容が拡散されてしまうことがあります。
特に、キャバクラやスナックなどの水商売に関するスレッドでは、色恋に溺れた客が根も葉もないような誹謗中傷を書き込む、ストーカーまがいの行為によって得たプライベートな情報を漏えいするといったトラブルが目立っています。

水商売や風俗業の従業員女性がターゲットになってしまうと、次のようなトラブルが引き起こる恐れがあります。

  1. 家族や周囲の友人などに内緒で働いていたことがバレてしまう
  2. 店舗の営業に影響があるとして解雇されてしまう
  3. 指名客が減少し収入が減ってしまう
  4. 職場や家庭での人間関係が悪化してしまう
  5. 客足が遠のき、店が潰れてしまう


地域に特化し、ローカルな話題で盛り上がることができる反面、身近なスキャンダル情報がまん延しているため、爆サイを危険視する人が多いのも事実です。

3、爆サイの誹謗中傷を削除する方法

爆サイにおける誹謗中傷は、スキャンダラスな情報であればあるほどユーザーの興味を引きつけてしまうことと、地域に特化しているという爆サイの特徴とが相まって、非常に拡散性が高くなっています。爆サイにおける誹謗中傷がほかのウェブサイトやSNSで拡散されてしまえば、事態の収拾はほぼ不可能とも言えるでしょう。

爆サイの運用では、削除依頼を受け付けてから実際に削除されるまでの時間は「72時間以内」とされています。つまり、削除までに3日間かかることがあり、その間も誹謗中傷のコメントは多くの人の目にさらされることになります。もし、爆サイに誹謗中傷のコメントが書き込まれたことが分かれば、早急に削除依頼を要請することが大切です。

爆サイの誹謗中傷を削除するには、 各スレッドおよびレスが表示されている画面の最下部にある「削除依頼フォーム」から要請します。専用フォームに、次の各事項を入力する必要があります。

  • 掲示板タイトル
  • スレッドナンバー
  • スレッドタイトル
  • レス番号
  • 通報区分
  • 名前(任意)
  • 返信用メールアドレス
  • 削除依頼理由

名前以外の項目は全て必須項目のため、省略することはできません。

4、爆サイの削除依頼における注意点

爆サイに誹謗中傷を書き込まれた場合は削除依頼を要請することになりますが、いくつかの注意点があります。

まず、必ずしも削除されるわけではないことを理解しておきましょう。
爆サイでは、利用規約を設けており、「第3条 禁止事項」では、掲示板の利用ルールも定められています。たとえば、他人の名誉や社会的信用を侵す内容、住所や氏名といった個人情報、犯罪予告など他人への危害を予告する内容などは、確認されしだい運営側で削除や編集の対応をとるようです。あわせて、投稿内容によっては投稿者のアクセスを拒否するといった処置をとる可能性があると、明記しています。

そのため、「あの店の◯◯さんは好みじゃない」などのコメントは、単なる評判や評価と判断されて、本人からの要請がない限り削除の対象になりにくいでしょう。たとえ削除依頼を出したとしても、削除するか否かは運営側が判断することになります。

また、削除されるのは基本的に「コメント(レス)ごと」になることも、理解しておかなければいけないポイントです。爆サイは、ひとつのスレッド(題材)に対して、さまざまな人からコメントが書き込まれます。自分への誹謗中傷を書き込んでいるコメントを特定した上で、削除要請をする必要があるのです。そのため、誹謗中傷が複数のコメントにわたっている場合は、ひとつひとつに対して削除要請をする必要があります。スレッドごとの削除依頼も受け付けてはいるようですが、下記の情報が必要とされています。

  • スレッドタイトル、スレッド本文の中であなたの権利が侵害されている箇所
  • 記載頂いた箇所で侵害されているあなたの権利および発生している実害の記載
    (できる限り法的観点で、また定量的な尺度から記載ください)
  • その他、参考となる情報


「できる限り法的観点で」と書かれているように、コメントの削除依頼よりも依頼するハードルは高くなります。法的観点を持って削除してほしい理由を説明するのは、個人だと難しいものです。スレッド自体に誹謗中傷が広まってしまっている場合は、まずは弁護士への相談することをおすすめします。

そして、いくら早く削除したくても、連続で削除依頼を要請することは避けましょう。爆サイでは削除依頼の注意事項として、同じ内容の削除依頼を72時間以内に複数回行うことや、威圧的な削除依頼に関しては業務妨害と判断すると明記しています。営業妨害と判断されると、依頼者自身が禁止リストに登録されてしまうだけでなく、肝心の削除依頼が受領(じゅりょう)されない恐れがあります。

5、民間の削除代行業者は要注意

爆サイで自分の誹謗中傷が書かれていることが分かったら、早く削除したいと思うあまり冷静な判断を失ってしまうかもしれません。インターネットで「爆サイ 削除依頼」と検索すると、削除代行をうたった広告が表示されることがあります。広告主の多くは、通称「削除業者」や「削除屋」と呼ばれる代行業者です。しかし、弁護士法に違反している業者である可能性が高いので、注意が必要です。
本来、爆サイのコメント削除依頼の手続きは、問題のコメントの当事者本人しかできません。これを当事者本人に代わって手続きをするには、弁護士資格を有している必要があります。
もし、弁護士資格を持たない業者や個人が報酬を受けて削除依頼を代行した場合は、弁護士法において禁止されている「非弁行為」に該当し処罰の対象となります。

さらに問題なのは、高額の金額を請求されるなどといった別のトラブルに巻き込まれる危険性もあることです。爆サイにおける誹謗中傷コメントの削除依頼を代行してもらう場合は、必ず弁護士に依頼しましょう。

6、爆サイの削除依頼を弁護士に依頼するメリット

爆サイには、削除依頼に関するガイドラインが設けられています。しかし実際のところ、書かれている内容は理解できても、「どういったケースが該当するのか」を深く読み解き、説明するのは難しいでしょう。弁護士であれば、なぜこのコメントがガイドラインに抵触するのかを法的観点で説明することができます。爆サイ運営側の納得を得やすい適切な削除請求を出すことができるので、個人で対応するよりもスピーディーな削除が期待できます。

また、いくら削除請求を出しても削除に応じてもらえない場合は、個人で対応していると泣き寝入りするしかなくなってしまいます。しかし弁護士に依頼していれば、「仮処分」を検討できるのもメリットでしょう。
仮処分とは、起きている権利侵害に対して本訴訟を待たずに侵害状態を解消するという、裁判所による措置のひとつです。つまり、裁判を待たずして、裁判に勝訴したときと同じ結果を得られ可能性があります。投稿を削除する仮処分命令が出ると、基本的には爆サイ運営側は裁判所の決定に従わざるを得ないため、問題のコメントは削除されます。

一度削除されても、何度も誹謗中傷をコメントするといった場合や、コメントによって私生活において実害を被った場合などは、書き込んだ当事者を特定することも考えなければいけません。そういったケースでは、プロバイダ責任制限法に基づき「発信者情報開示請求」を行います。請求が受理されると、個人情報を特定するための情報を開示してもらうことができます。発信者情報開示請求は個人で申請することもできますが、プライバシー保護の観点から個人で申請しても開示されないケースが少なくありません。しかし、弁護士が法的根拠に基づき請求することで、開示される可能性も高くなります。当事者が判明すれば、名誉毀損(きそん)罪などの追求も検討することができます。ただし、プロバイダの記録は、3か月から6か月程度しか保存されないので、お早目にご相談ください。

7、まとめ

爆サイは全国のローカル情報がカテゴリ別に整理されているため、ユーザーにとってはコミュニティーの場となっています。しかし、話題が身近であればこそ、誹謗中傷やプライベートな情報が拡散されてしまった場合に、私生活にも影響がでてくることも考えられます。そのため、一刻も早く確実に削除してもらうための手続きをとることが大切です。
ベリーベスト法律事務所では、インターネット掲示板における誹謗中傷や個人情報の漏えいトラブルに関するお悩みを解決するために、全力で対応します。爆サイに誹謗中傷や個人情報を書き込まれて対応に困っている方は、お気軽にご一報ください。

※記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています

このエントリーをはてなブックマークに追加

同じジャンルのコラム【個人】誹謗中傷・風評被害

弁護士Youtuber × 削除請求チーム 誹謗中傷の削除請求について動画で解説! どっちに頼めばいいの 削除代行業者と弁護士の違い 用語集 削除請求の知識を学ぼう
初回相談料 60分無料

通話無料/平日9:30〜18:00

0120-733-043