削除依頼・投稿者の特定
5ちゃんねるや2ちゃんねるなどへの
悪質な書き込み削除のご相談は弁護士へ
弁護士コラム
「トリップアドバイザー」とは、旅行に関する情報がまとめられたウェブサイトです。宿泊施設・レジャー施設・飲食店などについて、旅行者の参考になる情報や口コミが掲載されています。
トリップアドバイザーの口コミは、ガイドラインに基づいて事前に審査されています。そのため、運営会社に対して口コミの削除を申請しても、認められるケースはそれほど多くありません。しかし、悪質な誹謗中傷については削除が認められる余地があります。
トリップアドバイザーの口コミガイドラインでは、以下の項目が示されています。
そのほか、別のページに掲載されている口コミ利用規約では、重複した投稿はNG、わいせつな表現や差別的な表現など不適切な表現はNGなどの決まりがあることも公表されています。
トリップアドバイザーでは、上記の口コミガイドラインや口コミ利用規約に従って、投稿された口コミを掲載するかどうかの事前審査を行っています。
そのため、実際に掲載された口コミが削除されるケースはまれです。削除申請(削除依頼)を行っても、口コミが削除される可能性は低いでしょう。
ただし、ガイドライン違反に当たる理由を明確に示せば、口コミの削除が認められることはあり得ます。また、トリップアドバイザーの運営会社において削除しないという判断になっても、裁判所の判断によって削除されるケースはあります。
トリップアドバイザー上で誹謗中傷を受けて悩んでいる方は、弁護士に相談して対策を検討しましょう。
トリップアドバイザーの口コミ削除方法としては、まず考えられるのは、報告フォームから削除を申請する方法や、送信防止措置依頼書を送付する方法などです。
トリップアドバイザーは、問題のある口コミを通報(報告)するフォームを設けています。
報告フォームを利用して、運営会社に誹謗中傷などの口コミの削除申請を行うことが可能です。
報告フォームからの削除申請に加えて、トリップアドバイザーの運営会社に対して「送信防止措置依頼書」を送付すると、誹謗中傷などの口コミが削除されることがあります。
「送信防止措置」とは、誹謗中傷などの侵害情報につき、サイト管理者などのプロバイダが行う削除などの措置です。
サイト管理者は原則として、サイト上に掲載された侵害情報について損害賠償責任を負いません。
しかし、送信防止措置を講ずることが技術的に可能で、かつその口コミで権利が侵害されていることを知っていた場合には、サイト管理者の免責が適用されなくなります(プロバイダ責任制限法第3条第1項)。
トリップアドバイザーの運営会社に対して送信防止措置依頼書を送付した場合、その時点で権利侵害の事実を知っていたものと取り扱われる可能性が高いです。免責が適用されなくなることを考慮して、運営会社は口コミの削除に応じることがあります。
送信防止措置依頼書の書式(テレサ書式)は、一般社団法人テレコムサービス協会のウェブサイト上で公開されています。
トリップアドバイザーの運営会社に口コミを削除するよう連絡をしたり、送信防止処置依頼書を送ったりすることはご自身でもできますが、弁護士に依頼するのもおすすめです。その理由を次章でご紹介します。
口コミの削除申請は自分で行うこともできますが、トリップアドバイザーのように削除が認められにくいサイトの口コミについては、弁護士に削除申請を依頼することをおすすめします。
誹謗中傷の口コミの削除について、弁護士は以下のようなことができます。
特に、裁判所に対して投稿削除の仮処分を申し立てる際には、弁護士のサポートを受けることをおすすめします。
裁判所に誹謗中傷によって人格権が違法に侵害されていることを説明し、裁判所がその説明に納得すれば、投稿削除の仮処分命令が発令されます。
この仮処分申立てが認められるためには、法律上の要件を踏まえた上で、客観的な資料に基づいて誹謗中傷被害の内容を示さなければなりません。そのためには、経験豊富な弁護士によるサポートが必要不可欠です。
さらに弁護士は、誹謗中傷の投稿者を特定するための発信者情報開示請求や発信者情報開示命令、損害賠償請求に関する対応も一手に引き受けることができます。
一刻も早く誹謗中傷の口コミを削除し、投稿者の責任を追及するためには、なるべく早く弁護士へご相談ください。
トリップアドバイザーに書かれた、誹謗中傷の口コミが原因の風評被害について、弁護士に相談する際には、以下のポイントに留意して準備や心構えをしておきましょう。
弁護士に相談できる時間は限られているため、事実関係や相談したいことなどをメモにまとめておきましょう。メモを作っていれば、実際の相談において慌てることなく、相談時間内に聞きたいことを聞けます。
弁護士に相談する際には、どのような内容の誹謗中傷を受けているのかを正確に伝えることが大切です。口頭で概要を説明するだけでなく、実際の投稿を弁護士に見せましょう。
口コミが投稿されたページのURLを控えることに加えて、スクリーンショットを保存しておけば、口コミの内容をスムーズに確認してもらえます。
弁護士による対応の内容や、弁護士費用の金額・仕組みなどについては、正式に依頼する前に詳しく確認しましょう。「思いがけず追加費用がかかった」「やってくれると思っていた対応が別料金だった」などのトラブルの防止につながります。
ベリーベスト法律事務所では、誹謗中傷の口コミを発見した時にその都度ご相談いただくことも、顧問契約に基づいて包括的に誹謗中傷・風評被害への対策を行うこともできます。
ニーズに応じて当事務所をご活用ください。
トリップアドバイザーの口コミは、掲載前に事前審査が行われているため、削除申請が認められるケースは決して多くありません。
しかし、法令やガイドラインに基づく根拠を示して削除申請を行えば、認められる可能性はあります。弁護士に相談して、1日も早く口コミを削除してもらうための方法を検討しましょう。
ベリーベスト法律事務所は、誹謗中傷の被害に関する事業者からのご相談を随時受け付けております。トリップアドバイザーその他のウェブサイト上で誹謗中傷を受けているなら、当事務所へご相談ください。
ベリーベスト法律事務所は、北海道から沖縄まで展開する大規模法律事務所です。
インターネット上の誹謗中傷や風評被害などのトラブル対応への知見が豊富な削除請求専門チームの弁護士が対応します。削除してもらえなかった投稿でも削除できる可能性が高まります。
誹謗中傷や風評被害などのインターネットトラブルでお困りの際は、お電話やメールにてお問い合わせください。
※記事は公開日時点(2025年04月10日)の法律をもとに執筆しています