弁護士コラム

この記事の
監修者
荻原達也
弁護士会:
第一東京弁護士会
  • 削除請求
    個人
    2021年09月22日更新
    ホスラブ(ホストラブ)のレスを消したい! 削除依頼の流れとは?
    ホスラブ(ホストラブ)のレスを消したい! 削除依頼の流れとは?
    「ホスラブ(ホストラブ)」は、キャバクラ・ホスト業界の情報掲示板です。公式ホームページによると月間利用者数は200万人を超えるという巨大な掲示板サイトで、関東版や関西版などといった地域別コンテンツを提供することで多くのユーザーを獲得しています。

    ホスラブでは、特定の店舗やキャストに関するスレッドにおける情報交換が盛んですが、いわゆる水商売に関する話題が主なので、嫌がらせや誹謗中傷トラブルも目立ちます。ホスラブ上で誹謗中傷や個人情報の晒(さら)し行為を受けてしまえば、ただちに削除しないと営業にも打撃を受けてしまうでしょう。

    このコラムでは、ホスラブにおける投稿(レス)を削除する方法や流れ、投稿者に対して責任を追及する方法などについて弁護士が解説します。
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1、ホスラブ(ホストラブ)とは? 特徴や実態

キャバクラやホストクラブなど、いわゆる「夜の商売」「水商売」に関する掲示板サイトの中でもとくに巨大なシェアをもっているのが「ホスラブ」です。
まずはホスラブの特徴や利用に関する実態をみていきましょう。

  1. (1)ホスラブとは?

    ホスラブは正式名称を「ホストラブ」といいます。
    その名のとおり、サービスを開始した平成13(2001)年当初はホストクラブ情報が中心でしたが、現在はキャバクラ・ラウンジ・風俗店などの情報も掲載されています。
    関東版・北海道版・東北版・東海版・北陸/信越版・関西版・中国地方版・四国版・九州版・沖縄版の全国10地域に分けて展開されており、地域別の情報交換が可能です。
    キャバクラ・ホストクラブ業界の情報交換だけにとどまらず、最新ニュースや求人情報、プロフィール作成やチャット機能など、業界全体のコミュニティーサイトとして成長をみせています。

    なお、公式ホームページをみても運営会社の情報は掲載されていませんが、対応経験のある弁護士であれば運営会社等の情報を把握していますので、後述する運営会社等を相手とする裁判手続を行うことも可能です。

  2. (2)ホスラブの利用実態

    ホスラブ公式ページが公表しているデータによると、月間のページ閲覧回数は6億PVということです。
    新規ユーザー・常連ユーザーの数を合わせると月間で250万人のユーザーが利用しているということであり、男女比では男性35%、女性65%と大部分のユーザーが女性のようです。
    また、ユーザーの年齢層でもっとも多いのが25~34歳で43%、18~24歳は32%という構成のようです。

    このような状況から察すると、若い女性ユーザーの利用が多いという特徴があるのは明白でしょう。
    キャバクラ・ホストクラブの利用客による応援や批評といったレスも多数ですが、レスの内容をみると同業者からの投稿も多くみられます。
    店舗内の人気争いや妬み、ライバル店による攻撃などのトラブルは後を絶ちません。

2、ホスラブのレスを削除したい! 自分で依頼する場合の流れと注意点

ホスラブのなかで誹謗中傷にあたるレスが投稿された場合は、ホスラブの運営に対して依頼することで削除が可能です。

  1. (1)削除依頼の方法

    ホスラブのレスを削除したい場合は「ご利用ガイド」ページ内の「削除依頼フォーム」から申請します。

    削除依頼フォームでは、次の項目を漏れなく入力して送信します。

    • スレッド番号
      各スレッドを指すURLの14桁の数字
    • レス番号
      削除したいレスの番号、半角カンマで区切ることで複数入力も可能
      (例:12番・34番・567番なら12,34,567)
    • 削除理由
      500文字以内で削除を請求するにあたっての正当な理由を明記する
    • 名前
    • メールアドレス


    原則としてレスごとの削除になるため、レス番号は必須です。
    レス番号が表記されていない依頼は原則的に受け付けてもらえません。
    また、スレッドまるごとの削除にも対応していますが、最低ひとつ以上のレス番号を指定することが条件です。
    レス番号がないと削除が遅れたり削除されなかったりするので注意しましょう

  2. (2)ホスラブの削除基準とは? 削除依頼ガイドラインの内容

    ホスラブでレスが削除されるのは、主に「誹謗中傷」にあたるものと「個人情報などの晒し」にあたるものです。

    「誹謗中傷」にあたるものとしては、個人・店舗の社会的評価を下げる意図をもって攻撃的な内容を投稿する行為を指します。

    具体的には、刑法の名誉毀損(きそん)罪や侮辱罪にあたる内容が該当するでしょう。
    ただし、公益性が認められ、ホスラブの趣旨に則った事象や直接の関係者・被害者による事実関係の記述などは削除されません。

    「個人情報などの晒し」における個人情報にあたるものとしては、個人名・住所・電話番号・私生活上の情報などが該当します。
    電話番号については一部を伏せ字にするなどの方法でも一律に削除対象です。
    また、公益性のない私生活上の情報も一律に削除されます。
    ただし、個人名・住所・電話番号などの情報であっても、公益性があるものやインターネット・電話帳などで公開されている情報は削除されません。

  3. (3)削除依頼にあたっての注意点

    削除を依頼しても「確実に削除する」と約束されるわけではありません。
    削除依頼ガイドラインに沿って判断されるため、削除作業を担当している削除人の判断次第では当事者にとって誹謗中傷・晒しにあたるレスでも削除されないおそれがあります。

    また、削除依頼はすべてご利用ガイド内の「削除依頼履歴」で公開されます
    スレッド番号やレス番号、削除依頼の理由も公開されるので、削除されるまでは余計に情報が拡散されてしまうおそれがあります。

    まずは、弁護士に相談して最良の解決策を考えるべきでしょう。

3、ホスラブのレス削除を弁護士に依頼した場合の流れ

弁護士に依頼した場合には、以下のような手段を用いてレス削除を行うことになります。

  1. (1)削除人への直接依頼

    弁護士が削除人に対する削除依頼を代行します。
    削除依頼ガイドラインで示されている方針に沿って権利侵害を訴え、削除をしてもらうように交渉いたします。

  2. (2)仮処分申立て

    削除人が削除に応じなかった場合でも、裁判所に対して「仮処分」を申し立てることで削除される可能性があります。
    仮処分とは、権利侵害が生じている状況を緊急で解消する必要がある場合に裁判所が下す命令です。
    誹謗中傷にあたるレスが削除されず閲覧可能であることが「申立人の権利を侵害している」と判断されれば、裁判所は削除の仮処分命令を発令します。
    裁判所からの削除の仮処分命令があれば削除人も削除に応じるはずですが、もし命令に従わなかったとしても保全執行によって削除が可能です。

  3. (3)訴訟の提起

    削除人への直接依頼、削除の仮処分命令によっても削除されなかった場合には、訴訟によって削除をすることも可能です。

4、レス投稿者への法的対応

誹謗中傷や晒し行為にあたるレスの投稿者に対して責任を追及したい場合は、弁護士のサポートが必須となります。

  1. (1)投稿者の特定

    レスの投稿者に対して責任を追及する場合には、投稿者の氏名や住所などを特定する必要があります。
    ところが、ホスラブは完全匿名で利用できる掲示板サイトなので、レスを見ただけではどこの誰が投稿者なのかは判別できません。
    個人がホスラブ運営側に「誰が投稿したのか?」と、問い合わせても、個人情報を保護する観点から回答は得られません。

    弁護士に依頼すれば「発信者情報開示請求」よって投稿者の特定が可能です。

    発信者情報開示請求の手続きは2段階にわかれており、まずホスラブ(コンテンツプロバイダ)に対してレス投稿者のIPアドレスなどを開示させます。
    次に、IPアドレスなどの情報からアクセスプロバイダを特定し、当該アクセスプロバイダに対して発信者(プロバイダ契約者)の情報開示を求めます。
    この2段階の手続きによって、レスの投稿者がどこの誰なのかが特定できるのです。

  2. (2)損害賠償請求・刑事告訴

    投稿者が特定できたら、民事・刑事の両面で責任を追及できます

    誹謗中傷や晒しにあたるレスによって損害が発生している場合は、損害賠償請求することが可能です。
    実際に発生している損害のほか、一定の場合には、レス投稿によって被った精神的苦痛に応じた慰謝料も併せて請求できます。

    また、誹謗中傷にあたるレスが刑法の名誉毀損罪や侮辱罪にあたる場合は、警察に告訴状や被害届を提出することで刑事責任の追及も可能です
    刑事事件の被疑者となった投稿者は、警察からの取り調べを受け、逃亡・証拠隠滅のおそれがあれば逮捕されるうえに、裁判所が有罪判決を下せば刑罰を受けることにもなります。

5、民間の削除代行業者には注意が必要

ホスラブなどの掲示板サイトにおける誹謗中傷や晒し行為などについて「あなたに代わって削除を依頼します」といった削除代行業者の横行が目立っています。

他人の法律行為を代行して報酬を得ることができるのは弁護士だけです。
弁護士ではない民間企業が削除依頼を代行すると、弁護士法第72条に違反する「非弁行為」となり、削除代行業者には2年以下の懲役または300万円以下の罰金が科せられます。

ホスラブでは「違法な事業者についての注意」として「誹謗中傷対策」や「風評被害対策」などと称した削除代行業者の利用に対する注意喚起を行っています。
削除代行業者による削除依頼が判明した場合は、本来は削除されるべき内容のものであっても削除に応じてもらえません。
第三者へ削除依頼の代行を考える場合は、必ず弁護士に事前に相談すべきでしょう

6、まとめ

ホスラブで誹謗中傷や晒しなどの悪質なレスを投稿されてしまったという事例は後を絶ちません。
キャバクラやホストクラブで勤務するキャストは人気商売であるため、誹謗中傷や個人情報の晒し行為などの被害を受けてしまうと大打撃を被るおそれがあります。
また、平穏な日常生活を脅かされてしまう危険もあるため、一刻も早く対策を講じる必要があります。

ホスラブに投稿された誹謗中傷・個人情報の晒し行為などにあたるレスにお困りであれば、ベリーベスト法律事務所にお任せください。
インターネット掲示板におけるトラブルの解決実績を豊富にもつ弁護士が集結した専門チームが、レスの削除や投稿者の特定などを代行し、トラブル解決に向けて全力でサポートします。

この記事の監修者
荻原達也
弁護士会:
第一東京弁護士会
登録番号:
29985

ベリーベスト法律事務所は、北海道から沖縄まで展開する大規模法律事務所です。
インターネット上の誹謗中傷や風評被害などのトラブル対応への知見が豊富な削除請求専門チームの弁護士が対応します。削除してもらえなかった投稿でも削除できる可能性が高まります。ぜひ、お気軽にご相談ください。

※記事は公開日時点(2021年09月21日)の法律をもとに執筆しています

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