削除依頼・投稿者の特定
5ちゃんねるや2ちゃんねるなどへの
悪質な書き込み削除のご相談は弁護士へ
弁護士コラム
インスタの投稿に来たコメントを削除するには、どのような方法があるのでしょうか。
自分の投稿に誹謗中傷のコメントを付けられてしまうと、それを見た第三者が誤解をしてしまい、フォロワーが減るなどの不利益を被るおそれがあります。
インスタでは、自分の投稿へのコメントについては、投稿者が自由に削除することが可能ですので、不快なコメントを見つけた場合は、すぐに削除するとよいでしょう。
削除の方法は、デバイスによって異なりますが、iPhoneであれば、アプリを開き、削除したいコメントを左にスワイプし、ゴミ箱のマークをタップすることで削除が可能です。
インスタグラムのコミュニティガイドラインでは、以下の7つの行為を禁止しています。
他人の投稿へのコメントは、投稿者以外は、自由に削除することができませんので、インスタの運営元に削除を依頼することになります。インスタのコミュニティガイドラインに違反する内容の投稿があった場合には、インスタの「報告オプション」を利用することで、運営元に削除依頼をすることができます。
運営元がガイドラインに沿った内容でないと判断すれば、当該コメントは削除されます。
インスタのコメントを削除しても、過激なコメントが続くような場合には、以下のような対応をしましょう。
誹謗中傷のコメントを繰り返すユーザーがいる場合、コメント削除をしてもコメント欄に新たな誹謗中傷コメントが付けられてしまい、根本的な解決にはなりません。
このような場合には、誹謗中傷を繰り返すユーザーをブロックするとよいでしょう。特定のユーザーをブロックするには、ブロックしたいユーザーのプロフィールにアクセスします。そして、プロフィールの右上にあるメニューバーをクリックすると、ブロックの表示がでますので、それをタップすればブロックは完了です。
特定のユーザーをブロックすれば、自分のインスタへのコメント機能が制限されるだけでなく、自分の投稿もブロックしたユーザーは見られなくなります。
インスタには、自分の投稿へのコメントを制限できるコメントコントロール機能があります。この機能を利用すれば、特定のユーザーをブロックすることなく、不快なコメントを制限することができます。
特定のユーザーをブロックする方法では、ブロックされたユーザーは、すべての投稿を見ることができなくなりますので、ブロックされたことに気付かれてしまいます。
しかし、コメントを制限する機能では、ブロックされたユーザーは、通常どおりコメントを書くことができますので、相手に気付かれることなく不快なコメントを制限することが可能です。
インスタのコミュニティガイドラインに違反するコメントやDMがあった場合には、インスタの運営元に報告することで、相手のインスタアカウントを停止するなど対処してもらえる可能性もあります。
インスタのヘルプセンターには報告用のフォームが用意されています。過激なコメントを投稿するユーザーがいる場合には、今後も誹謗中傷、名誉毀損などのコメントがなされるおそれがありますので、速やかに運営元に報告するようにしましょう。
誹謗中傷コメントをする相手に対して、何らかの法的責任を問いたいという場合には、以下のような対応をしていきます。
インスタの投稿に誹謗中傷や個人情報を勝手に載せるコメントをする人がいた場合には、コメントの削除だけではなく、その相手に対して、民事および刑事での責任追及をしていくことを検討します。
しかし、インスタのコメントだけでは、相手を特定することができませんので、まずは、インスタの運営会社である「Meta Platforms,Inc.」に対して、発信者情報開示請求を行い、コメントをした人のIPアドレスやタイムスタンプなどの開示を求めます。Meta Platforms,Inc.との任意の交渉では、これらの情報を開示してもらうことが難しいため、仮処分という法的手続きを利用するのが一般的です。
Meta Platforms,Inc.からこれらの情報が開示された後は、開示されたIPアドレスに該当するプロバイダに対して、コメントをした人の氏名や住所などの発信者情報開示請求を行います。プロバイダに対する発信者情報開示請求も任意の交渉では難しいため、発信者情報開示請求訴訟という裁判を起こす必要があります。
このような二段階の法的手段によって、誹謗中傷などのコメントをした相手を特定することが可能です。
また、相手がMVNO(いわゆる格安スマホや格安SIM)やJ:COMを使っている場合には、別の会社等にも開示請求をする必要が生じるため、3段階以上の手続きが必要になります。
以上のとおり、従来の手続では、投稿者の特定のために、少なくとも2回の法的手段を経ることが必要だったため、多くの時間・コストがかかり、迅速な被害回復の妨げとなっていました。しかし、2022年10月に施行された、改正プロパイダ責任制限法では、上述の発信者情報開示請求とは別に、一つの手続きで投稿者を特定することが可能になりました。
従来の手続を利用することも可能なので、どちらの手続きが良いか迷われている方は、一度弁護士にご相談することをおすすめします。
発信者情報開示請求をし、誹謗中傷や個人情報を勝手に載せるコメントをした相手を特定できたら、次はその相手に対して、慰謝料などの損害賠償請求を行ってきます。
損害賠償請求は、まずは、任意の交渉からスタートするのが一般的です。判明した相手の住所に内容証明郵便で慰謝料の請求を求める書面を送付し、相手との話し合いを進めていきます。相手が無視し、又は納得いく条件で示談ができない場合には、最終的に、裁判所に損害賠償請求訴訟を提起します。
インスタのコメントで名誉を毀損された場合には、警察に告訴をすることもできます。
告訴をすることによって、警察は、刑事事件として立件するかどうか捜査を進め、検察官が起訴し、有罪となれば、コメントを投稿した相手に対して刑事罰が科されることになります。
なお、名誉毀損(きそん)罪が成立した場合には、3年以下の懲役若しくは禁固又は50万円以下の罰金が科されます。
コメントを削除しても止まらないトラブルは、弁護士への相談がおすすめです。
インスタを利用している方の中には、悪質なユーザーから誹謗中傷のコメントや個人情報を勝手に掲載されてしまったという経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
そのような被害にあってしまうと、SNSを利用するのが不安になったり、精神的にも多大なストレスを受けることになります。インスタへの悪質なコメントに対しては、削除、ブロック、投稿者への責任追及などさまざまな対応がありますので、まずは専門家である弁護士に相談をするとよいでしょう。
インターネット上のトラブルに詳しい弁護士であれば、具体的な状況に応じて適切な解決方法をアドバイスしてくれます。
インスタでしつこく攻撃してくる投稿者がいる場合には、当該投稿者を特定して、法的責任を追及することも可能です。しかし、そのためには、仮処分や発信者情報開示請求といった、一般の方が行うには難しい法的手段を使わなければなりません。
弁護士であれば、迅速に発信者情報を開示するための手続きに着手し、適切な方法によって、悪質なコメントを残す相手を特定することができます。発信者情報開示請求では、ログの保存期間という時間制限もありますので、悪質なコメントを発見した場合には、すぐに弁護士に相談することをおすすめします。
悪質なコメントを残す相手を特定できたら、その人に対して、慰謝料などを請求していくことになります。
しかし、インスタでしつこく攻撃してくる投稿者を直接相手にすることは、さらなる被害を生む可能性があるため、本人同士でのやり取りはおすすめできません。弁護士であれば、本人に代わって、相手と交渉をすることができ、裁判の代理人として裁判所に出廷することもできます。手続き的な負担や精神的負担を少しでも減らすためにも、弁護士への依頼がおすすめです。
おしゃれな写真や動画を投稿できるインスタは、主に若者を中心に利用されているSNSです。誰でも気軽に投稿・閲覧できる反面、悪質なコメントなどによって、傷つく方も後を絶ちません。
自分の投稿へのコメントであれば、インスタの削除機能やブロック機能を使うことで、被害の拡大を防ぐことができますが、悪質なコメントにより損害を被った、名誉を毀損されたといった場合には、慰謝料請求などの法的責任追及も検討しましょう。
ベリーベスト法律事務所には、インターネット上のトラブルに詳しい削除請求の専門チームがあります。ネット上のトラブルには、上述の通りログの保存期間という時間制限もあるため、インスタのコメントで誹謗中傷され、コメントを削除してもトラブルが収まらないという方は、ぜひお早めにベリーベスト法律事務所までご相談ください。
ベリーベスト法律事務所は、北海道から沖縄まで展開する大規模法律事務所です。
インターネット上の誹謗中傷や風評被害などのトラブル対応への知見が豊富な削除請求専門チームの弁護士が対応します。削除してもらえなかった投稿でも削除できる可能性が高まります。
誹謗中傷や風評被害などのインターネットトラブルでお困りの際は、お電話やメールにてお問い合わせください。
※記事は公開日時点(2024年04月04日)の法律をもとに執筆しています