弁護士コラム

  • 個人情報・プライバシー
    個人
    公開日:2020年05月12日
    更新日:2020年05月12日
    画像を削除したい! リベンジポルノ被害者が行うべき最適な対処法とは
    画像を削除したい! リベンジポルノ被害者が行うべき最適な対処法とは
    警察庁の発表によると平成30年に寄せられたリベンジポルノの相談は1347件でした。そのうち加害者は元交際相手もしくは現在の交際相手が61.6%となっています。被害者の9割以上が女性で、多くの女性がリベンジポルノの被害にあっていることがわかります。

    復讐目的などでインターネット上に裸などの画像を掲載する「リベンジポルノ」は、拡散されてしまうと、実際の人間関係や社会生活に大きな影響を与える可能性があります。そこで、リベンジポルノ被害にあった場合、何をすべきかについて、ベリーベスト法律事務所の弁護士が解説します。現在リベンジポルノ被害にあっている、もしくはプライベートな画像を拡散させるなどと脅されている方はご一読ください。

1、リベンジポルノに該当する画像とは

リベンジポルノとは、復讐目的で他人の性的な写真等をインターネットなどに公開する行為です。リベンジポルノは、「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」(リベンジポルノ防止法)で禁止されています。

この法律では、他人の性的な写真をインターネットなどの公共の場に公開することを禁じており、違反すると1年以下の懲役または30万円以下の罰金、または3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処すると規定されています。

リベンジポルノ防止法で公開が禁じられている画像や動画は、以下の条件が該当します。

  • 性交渉や性交類似行為の最中の写真や動画(挿入だけでなく、口や手での行為も同様です)
  • 性器などに触れている写真や動画
  • 性器が露出している写真や動画


ただし、これらはリベンジポルノ防止法で公開が禁じられている写真にすぎません。それ以外であっても、あなたが映り込む画像や動画を無断でインターネット等にアップすれば、苦痛に感じることがあるでしょう。もちろん、リベンジポルノ防止法において取り締まることはできませんが、あなたが不快に思うものであれば、削除を求める権利があると言えます。

2、リベンジポルノを放置する3つのリスク

リベンジポルノの放置には3つの大きなリスクがあります。見て見ぬふりを続けていると将来や実生活に悪影響を与える可能性がありますので、放置せずに対処しましょう。

  1. (1)将来の結婚や就職などに悪影響を与える

    インターネットに掲載された写真は、適切な対応をしなければどんどん拡散してしまう可能性があります。いわゆるデジタルタトゥーとして、一生残り続けてしまう可能性さえあるのです。

    あなたの写真が知らない間に拡散してしまうケースは多々あります。将来の結婚相手や就職先の関係者に見られてしまい、結婚が断られたり、就職活動に悪影響を与えたりする可能性があるでしょう。

  2. (2)さらなる犯罪被害を引き寄せる

    あなたの顔が特定できる状態で性的写真が拡散されてしまった場合、写真を見た第三者による性犯罪等を誘発します。痴漢や強制わいせつなどの対象になる可能性がありますので、なるべく早く削除して、拡散を防止しなければなりません。

  3. (3)実生活に支障をきたす

    リベンジポルノが拡散してしまうと、職場や学校、友人や家族にも見られてしまう可能性が上昇します。特に職場や学校関係に性的な画像の存在が知られてしまうと、偏見を持たれたり、根も葉もないうわさを流されたりと、人間関係に悪影響が生じるでしょう。場合によっては、退職や退学を余儀なくされる可能性もあります。

    また、削除されない限り、その影響は一生続くかもしれないのです。

3、被害を受けたらすぐに証拠を残しておくべき理由

リベンジポルノを発見したら、まずすべきことは「証拠」を残しておくことです。

もちろん、なにはなくとも画像を削除したいと思うことでしょう。しかし、証拠を残しておかなければ、リベンジポルノ防止法に基づいて罰してもらうために告訴するためにはもちろん、慰謝料の請求などができません。証拠がなければ、あなたの正当性を証明することができなくなるためです。

被害に遭ってしまった事実に泣き寝入りするのではなく、加害者にしっかりと罪を償ってもらうためにも、必ず証拠を確保しておいてください。具体的には、掲載されたURLと、スクリーンショットです。この2点をセットで保存しておきましょう。

また、リベンジポルノ防止法に該当する写真や動画は、最初にアップロードした本人だけでなく拡散に協力した人も罪に問える可能性があります。拡散している人々のURLやスクリーンショットも保存しておきましょう。

4、リベンジポルノ画像を削除する方法とは?

リベンジポルノを発見したら、証拠を確保したうえで削除を依頼しましょう。アップロードした本人に対して、あなた自身が直接、削除を依頼すると、金銭や復縁を求めてくる可能性は否定できず、さらに被害が拡大しかねない状態に陥りやすいものです。そのため、本人ではなくサイト運営者や管理人に削除を求めることをおすすめします。

運営者などに削除を求める場合、以下の手順で行われることが一般的です。

●サイトに設置されている削除依頼フォームから依頼する
削除依頼用フォームが用意されているサイトの場合は該当フォームから、なければ問い合わせフォームから削除を依頼しましょう。

個人名での削除には応じないサイトの場合は、弁護士に依頼することで、削除してもらえる可能性があります。

●ガイドラインによる削除
インターネットの記事や写真などの削除については、情報通信技術関連企業の多くが所属している「一般社団法人テレコムサービス協会」のガイドラインにのっとった削除依頼が可能です。

まずは、サイトの管理者やプロバイダに依頼書を郵送して、サイト管理者やプロバイダが本人確認のうえ、発信者に削除していいかを尋ねます。7日以内に反論がなければ削除されます。反論があった場合は、権利が不当に侵害されているかどうかを管理者やプロバイダが判断して、削除するかどうかを決定します。

この手続きは個人で行うこともできますが、「権利が侵害されている理由」の記入が求められ、法的な知識が必要です。リベンジポルノの場合はさまざまな権利が侵害されていますので、弁護士等に相談して適切な理由を記載したうえで、削除を求めることをおすすめします。

●法的手段による削除
ガイドラインによる削除に応じてもらえない場合は、法的手段に訴えることになります。具体的には、サイト管理者に対する、仮削除の申し立てと、プロバイダ等への発信者情報の開示請求です。法的な専門知識が必要になりますので、個人で行うことは難しいですが、訴訟等よりも早い段階で削除が認められる可能性はあります。

リベンジポルノは、拡散してしまうと全てを完璧に削除することが非常に困難になります。したがって、できるだけ早い段階で弁護士に相談して、削除等の対応に着手したほうが良いでしょう。

5、リベンジポルノの加害者に対してできること

あなたに対して行われた行為がリベンジポルノ防止法に該当する場合は、警察に告訴状を提出することで、刑事罰を科せる可能性があります。告訴状を提出すれば、警察は必ず捜査を行い、犯行が確かであると判断すれば逮捕してくれるはずです。

加害者に対しては、刑事罰を受けてもらうことと同時に、民事上における損害賠償請求が可能となるでしょう。リベンジポルノのアップロードは、心だけでなく実生活に大きな悪影響を与える悪質な行為です。実際に精神を病んでしまう方も少なくありません。その心の傷を償ってもらうために、民事上での慰謝料請求を検討してください。

6、リベンジポルノの被害にあったらまずは弁護士に相談すべき理由

リベンジポルノの被害に遭われた方の多くは、恥ずかしさなどから誰にも打ち明けることができず、悩みを抱えてしまいがちです。しかし、放置しておくとさらに被害が拡大してしまいます。迅速な対応が求められるでしょう。

しかし、被害に遭われた方が加害者に直接削除を要請することは、大変危険です。また、成功する確率も低いでしょう。そして、業者等への削除要請も個人では手間や時間がかかってしまうケースが多々あります。早急に対応するためにも、まずは警察への相談や通報を行ったうえで、弁護士に相談することをおすすめします。リベンジポルノ防止法に違反するような、画像や動画を公開されているのであれば、刑事罰を受けさせることも不可能ではありません。

弁護士であれば、損害賠償請求なども視野に入れた対応についてアドバイスできます。これらの対応を素早く行うためにも、弁護士に相談しましょう。

7、まとめ

リベンジポルノの被害に遭ったら大切なのは、証拠を確保して素早く削除依頼をすることです。放置すればするほど被害が拡大し、デジタルタトゥーとしてインターネット上に残り続けてしまいます。また、加害者からさらなる脅しなどを受ける危険性もあるため、毅然とした対応が必要です。リベンジポルノ防止法に該当する写真や動画であれば、リベンジポルノ防止法違反に問える可能性もあるでしょう。

リベンジポルノの被害を最小限にとどめるためには、迅速かつ適切な対応が重要となります。弁護士に相談のうえ、削除依頼などの対策をとってください。ベリーベスト法律事務所では、リベンジポルノをはじめとしたインターネット上のトラブルについての相談を受付けています。ひとりで抱え込まず、早急にご連絡ください。親身になってお話を伺ったうえで、「今必要な措置」を判断し、迅速に着手します。

※記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています

このエントリーをはてなブックマークに追加

同じジャンルのコラム【個人】個人情報・プライバシー

弁護士Youtuber × 削除請求チーム 誹謗中傷の削除請求について動画で解説! どっちに頼めばいいの 削除代行業者と弁護士の違い 用語集 削除請求の知識を学ぼう
初回相談料 60分無料

通話無料/平日9:30〜18:00

0120-733-043